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2012年11月20日火曜日

ピーター・ジャクソン監督が最新作「ホビット 思いがけない冒険」に採用した高フレームレートについて語る


ピーター・ジャクソン

 12月14日に上映の映画「ホビット 思いがけない冒険」。監督はロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソン。ロード・オブ〜はたぶん一番好きな映画だから、ホビットはスーパー期待してる。それでたまたま「Peter Jackson talks about The HOBBIT’s Higher Frame Rate」って記事を見つけておもしろいなと思ったので訳つけて紹介。

 この記事読むまで知らなかったけど、この映画はピーター・ジャクソンが高フレームレート(HFR)と呼ぶ48fpsで撮影されている。それで記事では、彼のFacebookのページでファンが48fpsでの撮影についての質問やなぜ?への彼の回答が載せられています。

 ”僕たちは急速に発展しているデジタル・エイジに生きています。テクノロジーは絶えず発展し映画館での体験の質を高めてくれるまでになりました。高フレームレートでの撮影はここ1,2年で可能になり、ホームエンターテイメントを楽しむ環境も増えてきました。「ホビット」を高フレームレートで撮影し始めたのは、観客に映画への最高の投入感を体験して欲しかったからです。”

 ”高フレームレートは素晴らしい。映画製作者として、映画の世界に入り込めるような映像作りを心がけてるよ。僕は観客をシートから引きずり出して、冒険へと誘いたい。それが僕が映画館に足を運ぶ人に体験してもらいことなんだ。それが映画館でどのフォーマットの上映を選んだとしても。僕個人としては、高フレームレートの3D版を見るのが好きだけど、3Dじゃなくても、投入感のあるすごい体験ができるはずだよ。

 高フレームレートの3Dは違う。今まで見てきたもと違うと感じるよ。レコードじゃなく、初めてCDの音を聞いたときと同じ感じ。今は映画館がiPadやホーム・エンターテイメント・システムと競合する時代だ。映画製作者が最新の技術を取り入れ、映画館が提供すべき息も止まる映画の世界に入り込む体験を高めることが重要だ。映画館に行くのがエキサイティングな時代だよ。”

 ”無声映画は毎秒16から18フレーム (fps)の手回しカメラで撮影されたんだ。1927年、映像に音声が付くと、映画産業はモーター駆動で一定のスピードのカメラが必要だと感じた。35mm フィルムはとても高価なもので、カメラのスピードは低ければ低い方がいい。しかし、初期の工学サウンドトラックは再生音の忠実度を保つために最低限スピードが必要だった。24fpsと決まり、そしてそれが80年間映画業界のスタンダードとなり、世界中の映画館で24fpsでしか上映できないプロジェクターが導入された。24fpsは商業的決定であり、それは最も安く最低限の質を提供しているだけで、カクカクした動き、フリッカー(ちらつき)、モーションブラー(被写体ぶれ)といった人工的な動きを生んでしまっていた。

 現在のデジタル時代において、24fpsに固執する理由はどこにもないはずだ。1927年には完璧とはほど遠かった。科学者は人間の目は55fpsのスピードで個々の写真を見るのを止めるという。だから、48fpsでの撮影は、より現実に近い錯覚を覚える。それぞれのフレームでモーションブラーは減少してるからシャープで、映像はまるで65mmやIMAXで撮影したかのようだ。最も大きな利点は事実、目は1秒に2倍のイメージを見てるわけだから、映画に素晴らしい投入感の質を与えてくれる。3D体験はより自然で、目の疲労感が大幅に減るんだ。3Dでの観賞が不快だと感じる原因はそれぞれの目が多くのカクカクした映像、フリッカー、モーションブラーを処理しているから。でも高フレームレートの3Dでは、これらが全てなくなってるんだよ。

 こんなの読んだら余計に期待が湧くしw。ブルーレイでは、対応プレーヤーではわざわざ24fpsで再生できるようになってて、フィルム感が出ますよってうたってるけど、24fpsが映像的に良いかって良いわけない。静止画が最低限動いて見えるように決めたレートだし。最近はフィルム使ったプロジェクターで上映してるとこなんてないし。かと言って薄型テレビの2倍速、4倍速の映像はデレク的には好かんのだよね。人工的に生成したフレームを挟んでるわけだし、滑らかになるけど何か違和感を感じちゃう。だけど、これは元から48fpsで撮影されてるわけだから、自然な映像が見れるかも。楽しみw。

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